イギリス・ウィットギフト校との交換留学制度

短期派遣・受け入れ制度

 
 現在ウィットギフト校とは隔年で派遣と受け入れを行なっています。派遣団(20名程度)は3月中旬に10日間の日程でロンドンの南の町クロイドンにあるウィットギフト校を訪れ、英国パブリック・スクールの学校生活を体験します。
 ウィットギフト校の授業に参加することは、浦高生にとって大いに知的好奇心の刺激される経験となります。また、ウィットギフト校は英国有数の日本語教育機関としても知られています。
 現在全校で約300名の生徒が日本語を選択しており、浦高生が日本語授業のお手伝いをすることもあります。
 フェンシングやファイブズ(スカッシュのような競技)など日本ではなかなか体験できないスポーツを経験することもできます。また滞在はホームステイですので、学校を離れても英国の生活にどっぷり浸かることになります。
 ロンドンやウィンザー、オックスフォード等への研修旅行も充実しており、生涯忘れられない10日間となります。
 

派遣団

短期派遣・受け入れの様子

短期派遣 報告

国際交流 令和元年度ウィットギフト短期派遣中止のお知らせ

 県立浦和高校では過去20年余にわたり、英国の名門私立校のウィットギフト校と姉妹校交流を続けております。今年も、3月19日(木)から27日(金)の日程でホームステイやオックスフォード大学訪問を含む、充実した日程の研修が予定されていました。しかし、新型コロナウイルス感染症による社会的情勢と旅行費用のキャンセル料等を考慮し、熟慮の末、今回中止を決定致しました。その際に、両校の校長が交換した友情の手紙を今回ご紹介したいと思います。手紙の中では、10月にイギリスからの訪問、来年3月に日本からの訪問、ということが希望として語られています。以下に和訳を付しますが、原文も掲載しますので、ぜひそちらも読んでみてください。

 

手紙原文.pdf

 

浦和高校長からウィットギフト校長への手紙 2月26日付

 ウィットギフト校と県立浦和高校の姉妹校協定の延長を調印するために私が貴校を訪問したのは、ちょうど1年前のことでした。旅行のことは温かい思い出ですし、おもてなしに改めて感謝申し上げます。

 さて、今年の交流に関しては、ウィットギフトの先生たちと連絡をとり、お世話になりながら、本校の生徒と教員が熱心に準備をしてきました。ホストファミリー探しにもお骨折りいただきました。その努力と友好に、心より感謝しています。

 しかし、まことに残念なことに、昨今の公衆衛生上の懸念により、私どもは旅行の中止を決定致しました。皆さんの学校と家庭に感染をもちこんでしまうようなことが、万が一にもあってはならないからです。皆さんは、本当に大切な友人だからです。

 中止の決定をする前に、直接相談をする時間がなくてごめんなさい。あっという間に予断を許さない状況になってしまいました。

 もしよろしければ、状況の推移を確認したうえで、好転している場合には、来年の3月に向けて、あらためて企画をさせてください。こちらの教員から連絡をとらせていただき、ウィットギフトの先生方と相談しながら、皆さまから本校への10月の訪問についても計画通り、準備を続けたいと思います。

                           埼玉県立浦和高校学校校長

小島 克也

 

ウィットギフト校長から浦和高校校長への手紙  2月27日付

 3月の訪問を中止なさったと聞いて、大変に悲しく思っています。これは、関係者の心情を考えると、とても難しい決断であったろうと思います。この状況においては、分別のある決定であったと思いますし、その決定にあたって、私たちのことを冠が手下さったことの英知と思いやりに深く感謝いたします。

 また、10月の訪問に向けて、その可能性を残してくださったことにも感謝いたします。実際に実行できるかどうかについては、お互いに、慎重に事態の推移を注視しなければなりませんが。

 世界中で状況が悪化する中で、多くの難しい選択を迫られていることと拝察します。私も、学校運営の幹部会において、政府からの助言を注意深く受け止め、家庭とも連絡をとりながら、刻々と変化する状況に対応していかなければなりません。これからの数か月、不屈の精神を大いに発揮できるよう、願っております。

 この機会に、ウィットギフト校に留学中の浦和高校の生徒の素晴らしさについての賛辞もおくらせてください。ケンブリッジ大学をはじめ、名門の大学からオファーをもらっていますし、彼らの知性と真面目さ、礼儀正しさと倫理観の高さに感銘を受けています。皆さまの学校の素晴らしさを彼らが証明していますね。

 いつかまた、お会いできることを楽しみにしつつ、今できる精一杯として、浦和高校の校長先生をはじめ、教職員の方々、生徒のみなさんに心からの思いを伝えます。

                                        

Mr. Chris Ramsey

Headmaster

 

 

0

2017年度 短期派遣報告

今年度のウィットギフト短期派遣が始まりました。1年生10名、2年生10名の計20名が参加しています。22日午後のフライトでコペンハーゲン経由でロンドンに現地時間午後7時に到着しました。生徒たちは長旅にも疲れを見せず、2日目は午前中から大英博物館を見学、その後ロンドン市内を班別で回りました。


大英博物館


班別行動


夕方にはウィットギフト校まで移動して、それぞれのパートナーと対面しました。

火曜日にデンマークに発つまでの期間、パートナー宅でホームステイとなります。週末はホームステイ単位での活動となります。週明けの報告が楽しみです。


パートナーとの対面


ウィットギフト校のグランド

26日は姉妹校ウィットギフト校での授業を体験しました。1時間目は、校内ツアーをしていただきました。広大な敷地と充実した施設にただただ驚くばかりでした。2、3時間目は通常の授業にパートナーと一緒に出席し、4時間目は現在長期派遣でウイットギフトに在籍中の藁谷先輩からウィットギフトでの留学生活について講話をしていただきました。もう一つ通常の授業をはさみ6、7時間目は体育の先生がついてフェンシングの体験授業をしていただきました。英語での授業は戸惑うこともあったとは思いますが、貴重な体験でした。

 
中庭


一昨年日本を訪問した生徒が校内ツアーを担当してくれました。

 
緑あふれる広大な敷地には驚かされました。


ウィットギフトでの留学生活についての講話 


先生の説明に耳を傾ける浦高の生徒たち


はじめてのフェンシング。英語での授業も問題なさそうでした。


ウィットギフト校の正面玄関にて


27日午後にロンドンからデンマークはコペンハーゲン空港に移動しました。コペンハーゲンより南東に車で2時間ほどの距離にあるロラン島という場所で5つのグループで課題研究を行います。デンマークの教育、農業、エネルギー、都市生活、民主主義について、様々な施設を見学し、現地の方々との対話から学びました。


(教育) 森の幼稚園デンマークの教育の考え方を学ぶ


 現地在住のジャーナリストニールセンさんの話に
真剣に耳を傾ける生徒たち


(エネルギー)洋上風力発電


風力発電の国、デンマーク。至る所に発電用風車が立ち並んでいました。


(農業)


クヌセンルン(Knuthenlund)農場にて


(エネルギー)REFA廃棄物コジェネとリサイクルセンター


デンマークでの再生可能エネルギーのとりくみについて説明していただき、
プラント内を見学させていただきました。


昨年7月まで浦和高校に留学生していたデンマーク人ヤコブ先輩も
駆けつけ、生徒たちの質問に丁寧に答えてくれました。


クヌセンルン農場の前で


29日(木) 
研修最終日はコペンハーゲンの市内ツアーでした。伝統的な街並みを残しながらもサステナブル(持続可能)な都市政策を推し進めるコペンハーゲンの街を歩きながら、その都市政策について説明を受けました。


 コペンハーゲンでは、トマス・シグスガードさんが合流し、コペンハーゲンの都市計画の取り組みについての話を伺いながらの市内ツアーを行いました。


コペンハーゲン市内の美しい景色も楽しむことができました。


トマスさんのオフィスで

0

2016年度 部活動短期派遣 ラグビー部

ラグビー部は2017年3月23日~30日にかけて、姉妹校であるイギリスのWhitgiht校に遠征してきました。以下、顧問からの報告になります。


3月25日(土) ケンブリッジ大学での練習及び大学見学

午前中の練習ではケンブリッジ大学のコーチや学生の指導の下、3つのグループに分かれ、入れ替わりながら4つのトレーニングを体験した。普段の練習と近い内容もあれば、違う内容の練習もあり、生徒は戸惑いながらもはつらつとプレーしていた。指導してくれコーチたちとも英語でコミュニケーションをとっている者もいて、浦高生の能力の高さを感じた。

午後の大学見学では、大学全体がひとつの「街」のようで、日本の大学との違いを目の当たりにした。ニュートンのいた校舎や、学生の卒業式の様子、大学内にある店の名前の由来など、さまざまな視点から大学(街)を紹介してもらえた。中央を流れているケム川を小舟に乗って往復した(パンティング、というらしい)。天気も良く非常に気持ちよかった。400年ほど前からかかっている橋もあり、歴史の重みを感じた。
 

 

3月26日(日) 市内見学

 生徒は事前に決めたテーマに沿って、大英博物館やロンドン市内を見学していた。なお、この日からサマータイムが導入され、深夜1時に時計が1時間進む(0:59の次は2:00となる)。生徒の中には「消えた1時間」をチェックしていた者もいるようだ。これも、イギリスならではの経験だろう。しかしながら、その「消えた1時間」のせいで、集合に1時間早く来てしまう生徒もいた。エレベータなどにはちゃんと告知がされていたので(もちろん英語だが)、きちんとチェックしておいてほしい。
 

3月27日(月) ラグビー校訪問

ラグビー校は「ザ・ナイン」と呼ばれるイギリスの代表的なパブリックスクール9校のうちの1つであり、名前の通りラグビー発祥の地である。校内には記念プレートがあり、校外にもラグビーワールドカップの記念館やボールメーカー「Gilbert」の創設者Gilbertさんの記念ミュージアムがあり、ラグビー部の彼らにとってわくわくがとまらない状況だったらしい。記念館・ミュージアムでは、ラグビーグッズの購入に勤しんでいた。

 

3月28日(火) ウィットギフト校訪問

本校からの留学生であるゴーマン朗馬や日本語を学んでいる現地の学生に学校を案内してもらった。浦高と比べてけた違いに広く施設も充実しており、普通教室や図書館等はもちろん、談話室や日本風の庭園、迷路(!)もあった。ただ、工芸室は浦高の方が上だったようだ。午後はコーチによるトレーニング及び交流戦である。生徒は英語に少し苦労していたようだが、なんとかコミュニケーションとりながら技術を学んでいた。交流戦では敗れたものの、体格差に負けず、浦高ラグビー部としての持ち味を出せた試合だった。アフターマッチファンクションでも、ユニフォーム交換をする生徒がいるなど、それぞれで交流を深めていた。2年後、夏の遠征で日本に来るそうなので、そこではこちらでおもてなしをしてあげたいところである。

 
 
 


3月29日(水)・30日(木) 帰国

全員無事に帰国した。この1週間、内容の濃い充実した日々を過ごすことができた。これらの経験を、ぜひ今後の浦高生活に生かしてもらいたい
0

Whitgift School 歓迎集会の様子

 10月24日の7限に、先週金曜から来日している浦和高校の姉妹校であるイギリスの伝統校Whitgift School (以下W校と略します)の生徒・先生の歓迎会が体育館にて行われました。
 
W校の生徒は英国でも日本語を勉強しており、体育館でも全員の日本語での挨拶がありました。
また、W校の先生方からも挨拶も生徒にとっては刺激的だったのではないでしょうか。
W校生は今年の3月に短期派遣で英国に行った浦高生の家にホームステイし、様々な学校行事にも参加し、29日には帰国する予定です。
一緒に授業を受ける機会もあり、浦高生の積極的な交流を期待しております。

 
W校の先生方の挨拶
 
応援団による応援歌・校歌披露
0

2015年度 短期派遣報告

2016年3月22日~29日にウィットギフトに短期派遣に行きました。
以下報告となります。
無事にロンドン大学➡︎大英博物館➡︎ウィットギフトの行程が一段落しました。
盛りだくさんで、生徒も大いに刺激を受けたようです。
留学のススメのような話を紅林さんに伺い、質問もたくさん出ました。

 
(左写真)ロンドン大学にて  (右写真)講義を受けて
ウィットギフト校訪問
学校案内と授業体験を終了後、工芸のようなDT(design technology)の体験をしました。様々な機械があり、ウィットギフトの先生は3人がついていてくれました。質問を投げかけつつ、生徒全員が一生懸命ボトルスタンドを作りました。インタビューの時間は、相手さんに10人いるということで、2・3人組でローテーションをしてもらう(各5分)➕時間があればウィットギフトの子達が日本語で質問、対話という流れを作ってもらいました。

最後に、1916年にフォーカスした、第一次大戦の展示を皆で見ました。ちょうど100年ということで、学校としても注目が集まっているとのことでした。
8時半にウィットギフトを出発、
2時間ほどで無事にケンブリッジへ到着しました。
原田君(13,14期長期派遣生)がすぐさま合流。
 
 

朝8時、小野崎夫人にピックアップいただいて無事にWHOへ到着しました。
9時から12時まで、四人の先生方(全員日本人、日本語での講義)からお話をいただき、見聞を広めました。

①WHOとは:キサカさん(厚生労働省より出向)
WHOへの金銭拠出には分担と任意拠出の2種類。日本は、分担金(義務)の方が割合が大きい。
これは、国内への問題意識が強いことも一因と考えられるが、どう思うか?と、生徒自身への思考深化を求めていただきました。

 
 
 
0

2012年度 短期派遣報告

今回の短期派遣は現三年次生6名、二年次生12名と、引率の高田先生・染谷先生を加えた計20名で、イングランドには3月22日から3月29日までの八日間滞在しました。

 一日に四季があるとまで言われるほど、不安定だと聞いていた天候は、驚くことに、期間中を通してほぼ快晴。傘の出番はありませんでした。さらに日本よりも早く春が到来したらしく、とても過ごしやすかったです。山のように不安定な気候というのも、街中であるなら一日くらいいいかなとも思っていたのですが、ホストブラザーにも何度か言われたとおり、毎日輝く太陽を見ることができた私たちはとてもラッキーでした。


 ホイットギフトでの生活は驚きの連続でした。歴史を感じる建物、広大な敷地、放し飼いにされていた孔雀、生き生きとした授業、様々な人種の人々が歓談している様子等々・・。どれも日本での日頃の生活の中では触れることのできないものばかりで、私たちの知らない「世界」というものの一端を垣間見た思いでした。ホイットギフト生にはとても気さくな方が多く、私たちに気軽に話しかけてくれました。同い年くらいの学生はもちろんのこと、十代前半だと思われる小さな子も「コンニチハー」と積極的に日本語を使おうとしていたのが印象的でした。そのように学んだことを実生活の中で役立たせようとする姿勢は、素晴らしいと思います。また、しばしば「イギリス人は礼儀正しい」と言われているとおり、ホイットギフト生のさりげない行動には、私たちもぜひ見習うべきであるところが多々ありました。校舎内を移動するときには多くのドアを開けたり閉めたりしたのですが、ドアを開けて通るときには必ず後ろを見て、人が通ろうとしていたらその人が来るまでドアを開け、待ってもらった人はお礼を言う。このような行動が当たり前となっていたようでした。残念ながら、男子校だったこともありレディーファーストという習慣を確かめることはできなったのですが、ドアの例で分かるように、他人を気遣うという当たり前のことが当たり前にできる。このことこそ、イギリスの男性がイギリス紳士たる所以なのだと納得しました。

 学校以外での時間もまた、ロンドン市内を班別で回ったり、ケンブリッジの街を見物したりと、とても有意義に過ごすことができました。有名な観光地であるビッグベンやウェストミンスターに実際に行くことができたことも大変貴重な経験ですが、それよりもまず、自分たちの力で異国の地を旅した、という経験こそが、この短期派遣での大きな収穫の一つです。初めて訪れた土地を、日本とイングランドの数え上げるときりがないほどの小さな違いに戸惑いつつ、自分の頼りない英語力を駆使してロンドン、ケンブリッジの街を巡った――。この経験は私たちにとって、とても大きな自信につながったものと確信しています。

 週末は各々が自分のホストファミリーたちと過ごし、班別行動では行くことができなかった観光地に連れて行ってもらったり、その家庭での日常を体験したりと、様々な形でイングランドの休日を満喫しました。私は日曜日に、特別な儀式のようなものがあるというということで、ホストファミリーと一緒に近くのヒンドゥー教の寺院に行きました。その儀式自体ではサンスクリット語やタミル語が使われていたらしいので何が行われているのかよく分からず、数時間ずっと立ち続けていたので正直疲れましたが、数百人がいる建物の中で自分だけが異民族だったというある種の緊張感をはじめ、ただの日本人観光客という立場では決して知ることのできなかった「世界」を知ることができ、また、日本という限られた世界の中では一生間近に見ることがなかったかもしれない文化を、五感で感じ取ることができたので、とても嬉しく思います。

 今回、ホイットギフト校への短期派遣の機会を得ることができたのは、私たちにとって、とても幸運なものでした。一週間という長くはない期間を、日本で通常の生活を送っていた場合よりも何十倍も充実させることができたのではないかと思います。今回の派遣を通して一番感じたことは、このグローバル社会を生きていく上での、自分とは違った文化を持つ人たちとの関わりの大切さです。日本という国には、地理的、歴史的要因はありますが、イングランドと比べて、肌の色や使う言語が違う人が大変少ないです。こういった、ある意味国際的な視野を広げるには少々不利な環境で育ってきた私たちは、うわべだけの対外関係のみを基にした偏見を持ったりしないためにも、どんどん国外に出て他国の人と交流するべきです。ニュースなどを通して世界を見るのと、実際にその地を自分の足で歩くのとでは根本的に違い、他国に対する意識は大きく異なってきます。こういった意識のうち、より正確な「生きた知識」に基づいた意識を持つことができたことは、私たちにとって非常に大きな強みであり、将来世界のどこかを支える上で大いに役立つことでしょう。

 十月には、浦高がホイットギフト校からの短期派遣を受け入れる予定です。まだまだ活発だとは言えない交流事業ですが、今後もより姉妹校間の友好関係を発展させ、後輩たちに受け継いでもらいたいと切に思います。

 最後に、今回の短期派遣プログラムのためにご尽力いただいたすべての方に感謝を申し上げます。ありがとうございました。

  34R 松村雄太

0

2010年度 部活動派遣 グリー部

本校と姉妹校の英国ウイットギフト校(W校)との交流事業で、平成22年度は浦高グリー部(顧問1名、引率教員1名、1・2年次生徒37名)を派遣し、文化 交流を行い、W校との合同コンサートも行ってきました。また各自がやオックスフォードやロンドン市内を巡り、イギリスの伝統や文化に触れてきました。派遣 生徒たちの感動体験をお伝えします。
 


グリー部部長 森君の報告

 

2011年3月24日から31日まで、グリークラブの部員のうち37名と教員2名は、部活動派遣として英国ホイットギフト校を訪ねました。

 同月11日に起きた東日本大震災。その影響を受け、練習時間がほとんどとれず、派遣の中止なども懸念されましたが、成田に前泊することで、予定通りの日程で滞在することができました。
 滞在中にしたことは主に、ホイットギフト校生徒との交流、ロンドン・オックスフォード市内の見学、そして滞在6日目の演奏会です。


 まず、
ホイットギフト校においては、校内の見学、演奏会に向けての練習、さらには授業への飛び入りでの参加などもさせていただき、大変有意義な時を過ごすことができました。学校はとても広く、学芸にもスポーツにも最高の環境であるという印象を受けました。演奏会に向けての練習の場所も手配していただき、校内の講堂やホール、さらには講義室など様々な場所で練習でき、それまでの練習不足も解消されました。授業への参加は分かれて行われ、生徒により異なった、多岐にわたる授業に参加させていただきました。

 ロンドン・オックスフォード市内の見学においては、班に分かれて、沢山の素晴らしいものに触れることができました。ロンドンでは主に地下鉄を用いて移動し、ビッグベンや大英博物館といった名所を巡りました。オックスフォードではいくつかのカレッジを見学したりしました。どちらにおいても、美しい建造物や街並みが見られたりして、見聞を広めることができました。

 滞在6日目には2回の演奏会を開かせていただきました。まず1回目は、ホイットギフト校から少し歩いたところにあるCroydon Parish Churchという教会で行いました。天井がとても高く響きが良く、貴重な体験ができました。2回目はホイットギフト校内にあるホールで、ホイットギフト校の合唱団との合同演奏会として行いました。合同の演奏曲もあり、来場者のみなさんにとても喜んでいただきました。両コンサートとも、大成功だったと思います。

 その他にもこの滞在中に、食習慣といった文化の違いや国民性などを垣間見たり、一日中英語に触れたりすることで、各自が自分の中の世界を広げることができました。

 

また、市内に募金への協力を訴える人がいたり、テレビのニュースで連日のように原発のニュースが放送されたりしていて、イギリス国内における、東日本大震災・福島第一原発事故への関心の高さも感じることができました。私たちは2回のコンサートにおいて、宮城県民謡の『斎太郎節』などを歌い、日本全土が、一丸となって復興に向かっているということを伝えました。

 この滞在全体を通し、日本では決してできない多くのことをすることができ、本当に良かったです。この経験を、部活動はもちろん、その他のあらゆることに活かしていきたいと思います。


0

2010年秋 英国ウイットギフト校 来日報告

■ウイットギフト校、来日記  去る10月15日(金)、英国の姉妹校WhitgiftSchool(ウイットギフト校:以下W校と記載)から生徒20名教員2名が浦和を訪れるために来日しました。これは、今年3月に我が校の生徒がW校を訪問しホームステイした事に対するお返しの旅行(returnleg)です。一行は成田に降り立った後、12時間のフライトでかなりの疲労がみられたものの、浅草で初めての日本情緒に触れ自由行動を楽しみました。翌日は体調も回復したのか皆元気で、皇居や東京タワーを巡り、タワーの展望台では、ロンドンをはるかに凌ぐTOKYOの巨大さに驚いていました。上野で昼食を取った後、浦和高校に向かいました。ホストブラザーとは約半年振りの再会です! 生徒達はお互い肩を抱き合ったりして再会を喜んでいましたが、保護者の方たちは「いよいよこれからだ・・」という緊張感に包まれていたようです...。

 


 


週末を各々のホストファミリーと過ごした後、18日(月)にW校生徒が浦高に登校しました。あいにくこの日は考査の最終日で、12時に始まる歓迎集会を待たねばならなかったため、本校
板谷教諭の俳句の特別授業に臨みました。簡単に俳句の歴史を学んだあと、俳句の形のもとになった和歌として万葉集中の額田の王の一首「君待つと..」を学びました。板谷教諭独特の情感こもる説明と音読があり、日本語があまり上手でない生徒達は、苦戦しながら何度も音読を繰り返していました。その後、生徒達が宿題で作った俳句が披露され、「看護婦はとてもきれいで親切だ」という5/7/5の初歩的なものから「風の音 雨が降りますテムズ川」「高い山 雲おおう峰 厚い雲」というハイレベルなものまで約40の俳句が読み上げられ、指導者の適切なコメントで生徒達は俳句の世界への理解を深めていきました。歓迎集会は浦高の雰囲気を最も感じさせるもので、全校挙げての歓迎や応援団の演舞・グリー部の合唱などに “Fantastic!”との声があがっていました。

 
浦和高校では特別授業や一般授業を受けて、一般生徒との交流を深めました。実際、W校の生徒達はほとんどが学校から車で20分以内の所に住んでいるため、学校まで1時間半という日本での特殊な通学体験に少し疲れた感じの子もいましたが、一時間目の
柔道の授業になると初めての三四郎姿に元気を盛り返し、楽しそうに組み合っていました。また美術で水墨画のデッサンに挑戦したり、ドッジボールの試合をしたり(イギリス人はドッジボールをテレビで見たことしかないそうです)、学食で昼食を食べたりと、浦高生に交じって日本での高校生活を体験しました。

 
ところで、浦和高校の最寄り駅は京浜東北線の北浦和なのですが、反対側の西口には北浦和公園があり、その中に恭慶館という日本茶室があります。学校から歩いていける場所であり、Tea Ceremonyという英語にもなっている日本文化を体験してもらおうということで、
恭慶館へ行ってお茶体験をすることになりました。講師は以前川越市でドイツ訪問団をもてなされたことのある先生方にお願いしました。抹茶は飲めないのではないかと心配していましたが、ほとんど全員がお茶とお菓子を完食し、日本茶室の床の間の飾りや掛け軸、庭の眺め、お茶のserenity(静かで穏やかな様子)を味わっていました。


 22日(金)別れの日...集合が早朝のため遅刻者が出るのではと心配していましたが、そこはホストファミリーの皆様にしっかりサポートして頂き、予定通り出発できました。みな別れ難く、何度も声がけしてもなかなかバスに乗り込まず、あちこちで「また会おう」との声がきかれました。笑ってしまったのは、 W校生徒同士では “I’ll see you verysoon!”と言い合っていたことで、それはバスの中でまたすぐ再会するという意味なのです! ともあれバスは成田に向けて出発し、W校一行は我々に思い出を残し、ロンドンに帰国してゆきました。

 英語はグローバルランゲージ(世界共通語)であり、日本語はリージョナルランゲージ(地域言語)です。私たち日本人が米国や英国、オーストラリアに向かう時、それはどうしても言語研修的な意味合いになります。しかし外国人が日本に向かう理由は、圧倒的にその特殊な文化に触れることが目的なのです。今回、若者達の日本に対する印象はどうだったでしょうか? 彼らの意見ではmodern Japan(便利で快適な日本)とtraditionalJapan(伝統的な日本)がとてもよくミックスしている、とのことでした。地球のほとんど反対側の生徒同士がインターネットではなく直に触れ合えたというのは、本当に意義のあることだと思います。国際交流はすぐ結果のでるような事業ではありませんが、異国に触れることで自国を再認識し、また物事を多角的に考えられるようになります。今回来日したのはウイットギフトで日本語を選択している生徒たちでしたが、
多くの子が「また日本に来たい。」と言ってくれました。次回は日本の悪い面を見てしまうかもしれませんが、それもまた経験なのでしょう。同じように浦高の生徒も、どんどん機会を利用してホイットギフト校を訪問し、いろんな体験を積んでほしいと願っています。


 ところで、中学生以下の皆さん、県立浦和高校には、この
Whitgift School への長期交換留学制度があるのをご存知でしょうか?HP上で紹介している通り、浦高ではすでに何名もの生徒がこの制度を利用して世界的に有名な名門大学に進学しています。ホ校は勉強だけでなく芸術分野も優れており、構内でオーケストラ付のカルメンを上演してしまうくらいです。「浦高から世界へ」という学校紹介のとおり、あなたもハリーポッターの世界に挑戦してみませんか?
(国際交流部)

0

ラグビー部 英国ウイットギフト校(WG校)短期派遣報告

2009年3月24(火)~30日(月)、本校と姉妹校の英国ウイットギフト校との交流事業で、平成20年度は浦高ラグビー部(顧問2名、1・2年次生徒30名)を派遣し、ラグビーの交流試合を行いました。ウイットギフト校のU16・U17、地域のクラブチームであるエッシャーと対戦して、結果は二敗一分でしたが、海外のラガーマンと触れ合う貴重な体験をしてきました。また各自が英国社会、文化、歴史等のテーマを持ってロンドン市内を巡り、イギリスの伝統や文化に触れてきました。派遣生徒たちの感動体験をお伝えします。

 

ホイットギフト校、エッシャーとの試合


・第一印象はとにかくでかいということだった。こんなに大きなチームは見たことがなく、わかってはいたものの目の前にするとやはりビビってしまった。しかしそれと同時に、このチーム相手に自分たちの力がどれくらい通用するか楽しみでもあった。試合は相手の個々のパワーに対してDFが負けてしまいトライを重ねられた。浦高のタックルの弱さを痛感させられた。OF面ではミスが目立ち思うようにやれなかったが、最後の10分ぐらいは攻めてトライをとることができた。

・感銘を受けた点がある。
ノーサイドの精神で、試合が終われば敵味方分け隔てなくお互いをたたえ合おうという考えだ。イギリス人は試合後、今までで一番の手厚い待遇をしてくれた。そして全員が笑ってくれていた。さすがラグビー発祥の国だと深く感じ入った

・遠征での試合では想像以上にアウェーでつらかった。でも全国レベルになればそのようなことがたくさんあると思うから、この経験をこれからのラグビー人生に活かしていきたい。もうこの瞬間から花園にむかって突っ走ってがんばっていこうと思う。

・スコアの結果としては良くなかったが
自分達のラグビーが通用することが分かった。しかしまだ自分達の出来ること、出来ないことの判別が十分でないということを感じた。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」の通り、自分を分析することもとても大事なことだと思った。


英国観光、英国文化について


・自分が訪れた中で一番感動したのはビックベンである。近くで見たときの衝撃は今でも忘れられないほどだった。また大英博物館やロンドン塔など興味深いものがたくさんあった。街を歩き回って感じたことは建物や家の雰囲気が日本と違って素晴らしいということだ。住んでみたいと思ったが、飯はやっぱり日本の方がおいしかった。現地の人の本場の英語にも触れられ、とても楽しい時間を過ごした。

・実際に空港に下り立つと正直あまり実感がわかなかった。しかしホテルへと移動する間に周りで英語ばかりが話されていることと、空港の警備員が
普通にサブマシンガンを持っていたことで、やはりここは日本ではないと思った。英語はあまり得意ではなかったので心配だったが、思い切って話して見ると意外に通じるものだった。

・イギリスを観光した二日間で一番心を引き付けられたのは、
ウエストミンスター寺院でした。その美しさは素晴らしく、その壮麗さには目を見張るものがありました。それでいて、細部には非常に精緻な彫刻が施されていました。


・イギリスを歩いた第一印象は、街が汚いということだ。ポイ捨てを禁止するような活動があまりなく、逆に「ポイ捨てを禁止すると掃除屋の仕事がなくなる」と言うそうだ。また、トイレも大変少ない。有料トイレもあり、旅行客に冷たいと思った。イギリスでの1週間、やはり日本と最も違う点は、英語で話さなければならないということだ。そこで感じたことは、「中学英語で自分の伝えたい事は伝えられる」ということだ。身振り手振りを使い、単語の羅列でもいいから一生懸命伝えようとすると、相手は理解してくれる。でも、リスニングはだめ。知らない単語が多いし、何よりスピードが速い。もっと英語を勉強しようと強く決心させられた。


遠征を通じて

世界の広さを実感した一週間だった。しかし英語を通じて人とのコミュニケーションの難しさ・大切さを学んだ。言葉は完全に伝わらなくても気持ちは伝わることが実感出来た。この一週間の遠征を通して今までしたことのない多くの経験を積むことが出来た。これからもこの遠征で得たことを活かして生活していこうと思う。

・この遠征を通してイギリス人女性の美しさや、ロンドンでの人々の歩く速度の異常さなどいろいろなことが学べ、とてもいい人生経験ができた。この経験をこれからの高校生活、さらには人生に活かしていきたいと思う。

・今回の遠征で、
プレー面でもまた人間としてもまた一回り大きくなれた気がする。今回の遠征をこれからに役立てていきたい。

・このイギリス遠征がこれからのチーム、また
自分自身の人生を変えていく最高の旅だったと思う。


0

第7回 英国ウイットギフト校(WG校)短期派遣報告

ウイットギフト校短期派遣は隔年で実施しています。平成19年度の第7回派遣団(1年生15名、2年生15名、引率教諭2名)は、2008年3月13日から22日まで10日間英国ロンドンに滞在し、両校の友好と交流ならびに語学研修と異文化理解に大きな成果を上げ無事帰国しました。今回の派遣の特色は、大谷朋輝君が合格したケンブリッジ大学ピーターハウスカレッジの見学でした。ロンドン観光とホームステイの体験に加え、アカデミックな刺激を大いに受けた派遣生たちは、「世界に羽ばたく21世紀のリーダー」たるべく意欲と自信を持って、以前にも増して積極的に浦高生活に取り組んでいます。「百聞は一見に如かず」「体験は力である」そんな派遣生たちの輝く表情を報告します。



■日程及びプログラムの概要

3月13日(木) 11:40 成田空港発  15:55ヒースロー空港着  Holiday Inn Kensington Forum 泊
3月14日(金) ロンドン見学(班別行動)午後 Whitgift School へ     ホームステイ
3月15日(土) ホストファミリーと終日                      ホームステイ
3月16日(日) ホストファミリーと終日                       ホームステイ
3月17日(月) 【授業参加】午前:ホストブラザーと同じ授業         ホームステイ
                   午後:特別授業「ジュリアス・シーザー」「シェークスピアの英語」
3月18日(火)【授業参加】午前:ホストブラザーと同じ授業         ホームステイ
                  午後:特別授業「クリケット実技」
3月19日(水) 【授業参加】午前:ホストブラザーと同じ授業         ホームステイ
                  午後:特別授業「フェンシング実技」
3月20日(木)
ケンブリッジ大学ピーターハウスカレッジ見学        ホームステイ
3月21日 (金) ホストファミリーと半日  19:35ヒースロー空港発      機中泊
3月22日(土)15:10 成田空港着                          帰国

研修テーマ

派遣生は事前学習と現地研修でそれぞれ1つずつテーマを決めてレポートにまとめました。テーマを持つことで、英国の歴史や文化の理解が深まり、現地での生活がより興味深いものになりました。

事前研修テーマ(英文)現地研修テーマ(日本語)
Events and festivals in UKイギリスの朝食
Japanese pop cultureUNDERGROUND
History of Urawa High Schoolイギリスの食事
British pop cultureイギリスのファッション
Club activities at Urawa High Schoolイギリスの生活
Japanese traditional culture日本の建造物との違い
Education in UKホイットギフト校の教育
Tea timeイギリスの紅茶及びお菓子
British traditional cultureイギリスの街並み
Various events at Urawa High School大英博物館やロンドン塔の館内
Education in Japanイギリスの一年
Public schoolイギリスの家での過ごし方
Geography of Japanイギリスの現地報告~Music in the UK~
Football in UKMonument to the Great Fire of London
Classes at Urawa High Schoolイギリスの食について
Politics and economy in UKイギリスのスポーツ
Pastime in Japanロンドンの交通(二階建てバス・・・)
Religions in UKイギリスの建物について
Famous tourist spots in London日本と英国における生活の違い
Brief history of Japanイギリスの若者について
Politics and economy in Japanイギリスに見るバリアフリー
Pastime in UKイギリスの景観
Daily lives of Urawa boysイギリスの世界遺産について
Favourite sports (except for Football) in UKイギリスの常識
Classes at Whitgift Schoolイギリスの生活様式
School life in Whitgiftホイットギフトでの授業
The differences between Br.English and Am.engilish英国の食生活(料理)
Music in UKThe Beatles(英文)
All about Whitgift Schoolイギリスのtea time
Brief history of Great Britainイギリスのテレビ放送について


■ホイットギフト校の授業・学校生活について

七時間の授業を終え、午後四時くらい。私のホストブラザーは部活には入っておらずそのまま車で家に帰った。私は部活動の様子を全く見なかったが、他の人によると週に二三回は活動していたそうだ。またホストブラザーによると、イギリスでは日本と違って一人の人がどこか一つの部に所属し毎日活動するというのではなく、色々な部に所属してたまに活動に参加したりするそうだ。私は早い時間に家に帰れたので家族とたくさんコミュニケーションがとれたし、学校にいない自由な時間が多かったので開放的で、何か人生を楽しく生きていますという感じがした。ホストブラザーは家で宿題としてエッセイを書くことや、ある小説を自分なりに書き直すということをパソコンを使ってやっていた。期限までに終わらせなければならないということで大変そうだった。またホストブラザーの弟もパソコンを使って宿題をしていた。パソコン教育が盛んなようだ。

Mathematics…テストだったので一緒に受けました。内容は図形の体積・表面積等。ホイットギフト生は電卓を使用していて、私たち浦高生が電卓を使わずになかなかの速さで解いているのを不思議そうにしていました。(隣の学生は私の答案を見ては驚いているようでした)日本では計算の速さというものが思考力とともに重要視されていますが、イギリスではテスト時の電卓使用からもわかるとおり特に思考力が重要視されているようです。

フェンシング…発祥はイギリスではないらしいがイギリスで盛んなスポーツの一つだ。ホイットギフト校での3日目の5,6時間目に体験した。道具が足りなかったので、代表一人が試合を行い、それを見るという形でフェンシングを体験した。  


   フェンシングの選手と戦う浦高生              ホイットギフト校の教室風景

■ロンドン・ケンブリッジ見学

短期派遣2日目のロンドン観光で始めて地下鉄に乗った。そこでまず気がついたのは、駅自体に芸術性があるということだ。Gloucester Road駅は窓がある開放感があるデザインで、地下鉄の駅という印象はまったくなかった。また、Baker Street駅はシャーロックホームズで有名なこともあり、レンガ造りで雰囲気を出していた。日本の地下鉄の駅が全て同じようなデザインだということを考えると、ロンドンのデザインセンスがうかがえるような気がした。

ロンドンではあまり自転車を見ない。これから、ロンドンの人々はバスや電車で移動しているものだと思う。しかし地上は交通量の割に道路は細く、いつも混雑しているように思われた。そこでロンドンの誇る地下鉄(underground)がどのくらいバリアフリーになっているのかを調べてみた。
「Mind theGap」の文字がundergroundの構内に踊り、構内に響き渡っていた。地下鉄そのものに歴史があるせいか、電車とホームの段差は大きく、20cm近くあるところもある。「tube」という別名がある通り円柱状で、その分車内は幾分狭いように感じた。車椅子を置くスペースはあったが、車内の狭さから言って置きづらいかもしれない。
 また、地上の電車は車内も広く、静かで快適だった。席数を多く取っている為通路が少々狭いが、段差もなく音声・文字案内もあり、地下鉄に比べ使いやすかった。

イギリスの建物は何故レンガ・石造なのか?大きなヒントになったのはケンブリッジ大学の見学に行ったときである。ガイドさんに説明されたのだが、ケンブリッジ大学は何世紀も前に建てられていてある大火事でたくさんの大学に関する資料が燃えてしまったそうだ。そのときは木造で、火事の後に石造に変えたそうだ。石造ならば火事でも建物が無くならなくてすむからであろう。
・ロンドンの中心の方では背の高い建物が並び、都会な感じがします。逆にロンドンから離れていくと今度は道路の脇が一面緑色になったりします。例えばケンブリッジに行く際などがそうで牧草地が続いていました。

  ケンブリッジ大学ピーターハウスカレッジ

英国文化・ホームステイについて
Abbey Road                         
I went to the Abbey Road. The Beatles recorded over 200 songs therebetween 1962 and 1970. This is the place where almost every TheBeatles’ song was born!
Abbey Road is in a quiet residential area of the central London. The zebra crossing in front of the Abbey Road studio is a popular sightseeing spot, and there are many tourists who take the same pose as the Beatles members in their jacket photograph even though that crossing is still being used usually now.


・さて、世間では「イギリス料理はまずい」ということで、英国料理に対する評判はいまひとつです。でも、本当にまずいのでしょうか。実は、家庭料理は結構おいしかったです。全くまずくないです。質素な味で薄味好みの私にはちょうどよかったくらいです。
ホテルでの夕食は、味付けの酷さに驚かされましたが・・・。家庭料理は毎食が質素で量も少ない(大き目の皿に1品だけ)。ある本によれば、これは「粗食は神の食("Plain food was God’s food.")」というピューリタンの宗教的な堅い信念に基づいているのだそうな。

ルオング家の人と、親戚のみなさんは本当に優しくしてくれて、とても感謝しています。私が本当の家族かのように接してくれました。イギリス人は客人の前で自分を飾らないと聞かされていましたが、ルオング家はまさにその通りです。ギャリーくんが日本に来たときは自分も同じことをしなくてはいけないと思っています。お母さん、お父さんが「また、おいで。」と何度か言ってくれたので、また行くことを約束しました。いつかまたホームステイさせてもらうつもりです。

■第7回短期派遣を終えて

3ヶ月に及ぶ事前学習と派遣生の旺盛な好奇心により、今回の短期派遣も十分な成果を収めることができました。ホイットギフト校との友好関係は、このような生徒同士の豊かな交流の上に存続するのだとあらためて感じました。浦和での再会を約束して別れる時、ホストファミリーと先生方の”The Urawaboys are very nice and polite.”は、とても嬉しく誇らしい賛辞でした。

 また、長期派遣生の濱田洋輔君の英語の上達ぶりや自信に溢れる姿を目の当たりにしたこと、大谷朋輝君が入学するケンブリッジ大学ピーターハウスカレッジで英国のアカデミズムの雰囲気を体感したこと等は派遣生に大きな知的刺激となったと思います。

 
「ホームステイ先の方々はとてもいい人で楽しく過ごせました。自分たちとは異なった文化に接することは、とても面白い体験でした。買い物に行くだけでも緊張するくらいでしたが、本場の英語を聞けてよかったと思います。」(1年次生)

 「この派遣をとおして、かけがえのない経験ができた。今はっきり言えるのは、『この経験は精神の糧である』ということだ。そして、英国でShyam(ホストブラザー)と過ごした日々を私は決して忘れない。」(2年次生)

このような高校生らしい感動体験を支援するため、これからもホイットギフト校との交流事業を発展させていきたいと思います。
0