浦高Topics

高大連携ボーイングプログラム

 8月2日に東京大学とボーイング社と浦和高校による、高大連携ボーイングプログラムが行われました。
 
 このプロジェクトは、ボーイング社が世界的に展開して行っている教育プログラムを、東京大学が「世界の将来を担うべき優れた科学者・エンジニア」を育成する事業として共同で実施しているもので、高大連携プログラムとして浦和高校と行うこととなりました。
7月19日にこのプログラムの趣旨や生徒へ期待することなどの事前指導が行われ、8月2日の当日は、大きく分けると次のようなスケジュールで行われ、浦高生39名が参加しました。
 1 シアトルにあるボーイング社とのライブ中継による英語での質疑応答
 2 見学班A~Dに分かれて4つの研究室の見学(各班で研究内容の調査)
 3 見学班A~Dに分かれて調査内容のまとめ
  未来の飛行機のコンセプトおよびデザインを考えるうえで、必要な事項について質問し調査し、実験の目的や分かったことを考察する。
 4 デザイン班(見学班A~Dのメンバーが最低1名以上いるように班分け)に分かれて、未来の飛行機をデザイン
 5 デザイン班ごとに未来の飛行機を発表
 6 東京大学工学部 鈴木真二先生による総評とまとめ
 
それぞれの詳しい内容につきましては、続きをごらんください。

1 シアトルにあるボーイング社とのライブ中継の様子
 ボーイング社への質問の一部
「What do you think is most important besides protecting human life when you make airplanes?」
「What do you think about the recent movement to miniaturize airplanes(down sizing)?」
「Will it be possible to make planes which do not emit carbon dioxide in the future?」
「What are planning to do with space development in the future? For instance is there a project for a manned flight to Mars?」
 

浦高生の質問の中には鋭いものもあり、ボーイング社からの回答も浦高生向けに特別に用意してもらった資料などもあり、白熱した1時間となりました。
(ボーイング社からの回答のスライドの一部)
  
 
2 見学班に分かれて研究室見学
 A~Dの4つの班に分かれて、飛行機に関係する4つの研究室を、それぞれが見学し研究内容を調査しました。
A班 青木・横関研究室の見学(材料・構造)
 旅客機の構造や材料についての調査・Boeing777の胴体の見学・CFRPとジュラルミンの強度の比較実験・未来の飛行機の構造(モーフィング翼・ラティス構造)の研究調査
B班 李家・今村研究室の見学(空気力学)
 飛行の原理の調査・煙風洞による翼の周りの空気の流れの観察・飛行機の翼に働く力の測定・レイクド・ウィングチップについての調査
C班 鈴木・土屋研究室の見学(制御)
 フライトシミュレータ及び航空機の舵面の説明・フライトシミュレータ体験・エルロン、ラダー、エレベーターの調査
D班 渡辺・姫野研究室の見学(推進)
 ジェットエンジンの仕組みの説明・静かなジェットエンジンの研究調査と実験(エンジンの発する音の体感など)・ジェットエンジンの観察・脱化石燃料ジェットエンジンや化石燃料ジェットエンジンに関する調査
研究室見学の様子
A班
 
D班
 
 
3 見学班A~Dに分かれて調査内容のまとめ
 未来の飛行機のコンセプトおよびデザインを考えるうえで、必要な事項について質問・調査し、実験の目的や分かったことを考察しました。
 
 
4 デザイン班に分かれて、未来の飛行機をデザイン
 計5班に分かれて、見学班A~D班のそれぞれの調査結果に基づいて、未来の飛行機のデザインを行いました。時間も限られている中で、3年生を中心に話し合い、未来の飛行機には何が必要なのかを考え、発表用の資料としてまとめました。
 
(まずは、それぞれの班で調査した内容を発表し、班員全員が情報を共有します。)
 
 
(その後、未来の飛行機のデザインを各班で議論)
 
 
5 デザイン班ごとに未来の飛行機を発表
 プログラムの最後として、各班で考えた未来の航空機のプレゼンテーションが行われました。生徒同士で活発に質疑応答をする場面もあり、プレゼンは大いに盛り上がりました。
 
 
 
この調査内容については、後日生徒が英語でまとめ、ボーイング社に送られます。
 このボーイングプログラムを通して、参加した生徒は実際の大学での研究を体験し、研究生活がどういったものなのかを感じ取れたようでした。また、浦高生とはいえ、普段話さない他学年との交流の中で、誰ともなく積極的に協議を進め、議論していたところはさすが浦高生と感じました。ボーイング社との質疑応答から未来の飛行機の研究発表まで、午前中で終わらせるというハードスケジュールでしたので、まだまだ議論し足りないところはあったようですが、最先端の研究ということもあり、生徒は充実した表情でした。