日誌

ミシガン大学サマースクールに参加して    3年 S.A.

1.授業 Surface Chemistry(表面化学)

    ①9:00~11:00  教授による講義

    ②11:00~12:00  各自でパソコンを使ってプレゼンテーションの準備

    ③13:30~16:30 実験

・①について
   教室で教授の講義を受ける。議題は様々であるが、主に分子単位で物質の表面につ
  いて考察していく。1クラス16人で、11人はアメリカ人、4人は韓国人、日本人は1人だっ
  た。教授は中国出身の方で、聞き取りやすいスピードで話して下さったのでわかりやす
  かった。アメリカ人の生徒は教授が話しているのを遮って質問することが多く、日本とは
  違って教授と生徒が頻繁に対話をしながら講義が進んでいた。
  
・②について
   2週間の間に全員が2回のプレゼンテーションを行う。教授からトピックが与えられ、自
  分でインターネットや本を使って調べる。パワーポイント等でスライドを作成し、3人のグ
  ループでプレゼンテーションを行った。与えられたトピックは以下の通り。

    ・Chromatography(混合物の分離)

    ・Monolayer Films(分子の層)

    ・Hydrophobicity/Hydrophilicity(親水性と疎水性)

           Adhesion(吸着)

           Friction(摩擦)

           High Vacuum(真空状態)  

    ・Catalysis(触媒)

           Artificial Heart(人工心臓)

           Electro Chemistry(電気化学)

           Biosensor(バイオセンサー)
 
  私はChromatographyCatalysisを選んだ。<歴史>→<仕組みやメカニズム>
  →<現在の応用方法>→<将来の応用方法>のような流れで発表した。調べる段階
  では、当然ながら英語のサイトや文書しかないので、自分が必要な情報を見つけるだけ
  でも時間がかかり苦労した。また、発表時の原稿を事前に作成し、同じグループのアメ
  リカ人に一度読んでもらうことで、おかしな表現などがないように努めた。
 
・③について
    午後の時間は実験室に移動し、実験を行った。基本的に毎回違う人と2人組のペ
  を作って実験した。実験に関しては、表面化学に限らず幅広いテーマがあった。英語で
  指示を聞き取るのは大変だったが、中には日本でやったことがあるものもあり、実験自
  体は簡単なものが多かった。実験のテーマは以下の通り。

     ・Synthesis of Nylon(ナイロンの合成)

    ・Metal Crystalline Structures(金属の構造) 

    ・Adhesion(吸着)

    ・Thin Layer Chromatography(ペーパークロマトグラフィー)

    ・pH Measurement(pHの測定)

    ・FTIR(赤外線によるポリマーの構造推定)

    ・Ester Formation(エステルの生成)

2.現地での生活
・入国審査
   出発前に先生方に指導していただいた時と同じ質問をされたが、私の場
  合はさらに、ミシガン大学から送られた書類や、自分がサマースクールに参加すると証
  明できるものを見せるよう言われた。ミシガン大学から送られたメールを印刷してあった
  のでそれで通してくれたが、持っていなかったら困っていたと思う。あとの2人はそのよう
  な事は言われなかったようなので、審査官によって多少のちがいがあるようだ。
 
・食事
   食事はバイキング形式だった。現地のアメリカ人の話によると料理の種類は決して多
  くはないようだが、満足のいくものだった。全ての料理に栄養表示がついている点や、ベ
  ジタリアン用の料理がわけてある点、イスラーム教徒のラマダーン月に配慮して営業時
  間を変えたりしている点はよいと思った。しかし、周囲のアメリカ人を見ていると、栄養バ
  ランスを考えて料理を選ぶ人は少ないし(特に男性)、自分で取っておきながら残す量が
  非常に多く、日本の食文化との大きな違いを実感した。
 
・気候(7)
   昼間は日本と同じくらいまで気温が上がるが、朝晩は半袖では寒いくらいまで気温が
  下がった。比較的乾燥しており、2週間の滞在の間、1回しか雨は降らなかった。
・外国人との会話
   ルームメイト(アメリカ人)をはじめとして、多くの外国人と話していてまず聞かれるの
  が、日本のアニメ、ゲームについてだった。それほど日本のアニメ、ゲームは人気であ
  るようだ。また、ルームメイトは日本語の平仮名と漢字の併用を知っており、どうして併
  用するのか聞かれたが、日本人には当然のことであり、なかなかうまく答えられなかっ
  た。他には、高校で学んでいる内容などをよく話した。
 
・放課後の活動
   授業が16:30に終わった後、21:00までは大学内であれば、自由に寮から外出できた。
  毎日寮のカウンセラーからその日のイベント(バスケットボール、サッカーなどのスポー
  ツや、トランプ大会、ボードゲーム、映画、川遊び…など)の連絡が寮の掲示板に張り出
  され、希望者は参加するというものだった。私のルームメイトは非常に活発な人だった
  ので、毎日イベントに参加し、多くの友達を作ることが出来た。
 
・週末について
   週末は授業がなく、事前にオプションを申し込んだ人は大学の外に出かける事が出来
  る。今年は土曜日にCeder Point(遊園地) 、日曜日は野球観戦に行った。サマースク
  ール開始からすでに1週間が経ち、友達もできていたので非常に楽しめた。せっかくの
  機会なので是非申し込んでいくと良いと思う。
 
3.最後に
   実質初めての海外経験に近かったので、戸惑うことも多かったが、周囲の環境が変わ
  ると、何とか適応出来るということがわかった。授業では、最初は、指示が聞き取れなか
  ったのは自分だけではないか?と思ったり、プレゼンテーションの準備を着々と進める
  周囲を見て劣等感を感じる事もあったりしたが、そういうものも貴重な経験になると思
  う。多くの人の助けにより、失敗を恐れずに挑戦し、有意義な時間を過ごす事が出来
  た。