校長講話

5月7日 校長よりメッセージ

 5月6日までとされていた学校の臨時休業期間が、5月31日まで延長されました。依然として感染拡大の危機にあり、緊急事態宣言期間が同様に延長されたことからも、残念ではありますが必要な措置と言わざるを得ません。もうしばらくの間は、すべての人が感染しない、感染させないことを第一に考え、可能な限りSTAY HOMEを徹底することが求められます。皆さんにも、今一度次の3点の徹底をお願いします。

 

1 不要不急の外出を控える。

2 換気の悪い密閉空間、大勢が集まる密集状態、間近で会話する密接場面の「3密」を排除する。

3 規則正しい健康的な生活を心がけるとともに、手洗い・うがい・咳エチケットやこまめな換気を励行する。

 

今、我々が遭遇している新型コロナウイルス・パンデミックにより、皆さんの高校生活と学びの環境が甚大な被害を受ける事態となってしまっています。新学期のスタートが2か月も遅れてしまうことになる。運動部の関東大会とインターハイがともに中止となってしまった。浦高も伝統の臨海学校中止を決断せざるを得なかった。その他の行事への影響も大いに懸念される。どれも苦渋の決断で残念であると同時に、皆さんにたいへん申し訳なく思います。ただ、今回のパンデミックは、過去100年でこれまで遭遇したことのない危機であり、「民主主義」や「市場経済」の崩壊の危機だとさえ言われています。皆さんは、そんな危機の只中にいるのです。

 

皆さんは、不自由で制限された生活を2か月以上も強いられ、ストレスとともに不安や焦りを感じているのではないでしょうか。こう長くなると、自らの生活を律していくのも大変です。でも、この状況を嘆いてみたところで何も生まれません。ものは考えようです。こんな時だからこそ、自分の気持ちをどうコントロールするかが問われることになります。大切なのは、ポジティブ思考です。様々な制限のあるピンチとしか思えない状況を、皆さんの将来にとってのチャンスとして活かせるように、思考と行動をコントロールするのです。この機会に、普段はなかなか読めない本をじっくりと読んでみる。興味ある分野についてとことん調べ上げてみる。あるいは、周りに頼れない環境に置かれたこの機会に、自分の学びのスタイルを確立もしくは再確認してしまう、等々。こんなに自由に時間が使える日々は、今を逃すと老後までないかもしれない。どう活かすかは、皆さん次第です。

 

それから、もう一つ。人類がこのパンデミックの危機を乗り越えることは間違いないとして、どのように対処し、乗り越えていくのか。そして、乗り越えた先にある世界はどのようにつくられていくのか、どのような世界をつくっていくべきなのか。皆さんには重大な関心を持って見守ってもらいたいし、できるならば仲間と議論してみて欲しい。なぜなら、皆さんは今この危機の只中にいる当事者であると同時に、その後の、次の世代の世界を創っていく役割が期待されることになるはずだからです。

 

6月1日には学校が再開されて、入学式も予定されています。その日からの浦高生活を存分に満喫できるよう、各自で準備を進めておいてください。

 

令和二年五月七日

埼玉県立浦和高等学校長  水石 明彦