主権者教育-模擬選挙

12月16日(月)と17日(火)に主権者教育の一環として、模擬選挙を実施しました。 両日とも期末考査の答案返却があり、その後の時間に模擬選挙を進めていきました。

 -1日目-

始めに「選挙とは何か」についての話をしました。

自分たちのことは自分たちで決めるという自治の大前提について確認しました。さらに、選挙とは市や県、そして国家において自治を実行するための手段であること、また年代ごとの投票率の差が政策に影響を及ぼす可能性があることを、近年のデータを参照しながら確認しました。

そして、4年生から3人の候補者が出て、それぞれ演説をしました。「子育てしやすい社会」「働きやすい社会」「高齢者が満足できる社会」をテーマにして公約を述べました。他の生徒たちは、政策・財源・実現性という3つの観点から、次の日の投票に備えてそれぞれの候補者の演説を聞きました。

-2日目-

 浦和区役所から選挙器材をお借りして、実際の投票所を模して投開票を行いました。選挙管理委員会を4年生が担当し、会場の準備と投票時の運営、そして開票作業をしました。

始めに選挙管理委員の生徒たちが投票しました。その時には最初の投票者の特権として実際の選挙でも行われるゼロ票確認を一緒にしました。

そこから随時、投票の仕方のビデオを見て説明を受けた学年から投票をしていきました。交付機から出された投票用紙を受け取り、記載台で候補者を記入し、そして用紙を折って投票箱に入れる。やってみると思っていたより簡単という感想が多くありました。投票に行っても何をすればいいか分からないという生徒にとって、投票所に足を運べるようになるきっかけになったと思います。

投票後には選挙管理委員が開票作業を行いました。名前が判別できない疑問票をとり除き、有効票を計数機を使って、各候補者の票数を数えました。

他の生徒は待っている間に、開票所の様子をリアルタイム中継したものを見ながら、選挙に関するクイズに回答しました。

最後に選挙管理委員の代表から当選者の発表がされ、当選者とともに万歳三唱をもって模擬選挙が終了しました。

教頭先生の講評では、選挙は投票した後、選出した代表者の様子を観察し続けることもまた重要であるという話がありました。投票後に選ばれた代表者が、自分たちの望む社会を作ろうとしているか、選んだ責任も有権者には伴うことを生徒たちは認識しました。

今回の模擬選挙を通して、生徒たちが自分たちの暮らす社会について考え、政治に対して興味をもつことを願っています。