定時制トピックス

「総合的な探究の時間」紹介 第2回

浦和高校定時制課程の総探の取組をシリーズでご紹介しています。

今回は、講座B「料理で学ぶ国・地域の文化 料理の研究」についてです。本講座では、世界各地の固有の料理(「イタリア料理」「日本料理」など)について、特徴を見い出したり、誕生の歴史的背景や変遷を探究していきます。また、特定の食材を通して社的事象を読み解くといったアプローチも可能で、「料理」をキーワードに、生徒一人一人が自身の興味・関心に従って探究を深めていきま す。

 

今年度登録した生徒は、皆それぞれに料理に関心があり、中には自分でも料理するので知識の幅を広げたいという者もいます。

第1回は講座概要と探究・発表の年間スケジュールの説明がありました。第2回と第3回では、講座担当の先生から探究方法の例示として、「イタリア料理の誕生」、「ジャガイモの歴史」の2本のプレゼンテーションが行われました。

「ジャガイモの歴史」では、ジャガイモの優秀さ、すなわち、栽培の容易さにもかかわらず、豊富な栄養を含む食品である → 栽培が普及し、ヨーロッパの人口増加等社会に大きな影響を与えたという論旨をわかりやすく組み立てました。また、図表やグラフをこまめに表示するなどエビデンスを大切にし、その出典も参考文献で明示していました。「探究のやり方」のよい手本になるよう工夫されていました。

生徒たちは、文献を興味深く眺めたり、関心のある事柄について気軽に情報交換したりするなど、自分が取り組むテーマについて思考を深めていました。