19期生 竹村君 英国からのたより

英国からの便り11月号

 皆さんこんにちは、Whitgift校留学中の竹村直敏です。こちらに来てから早くも2か月が過ぎようとしています。Whitgift校ではちょうど1学期目の半分が終わり、今はhalf term中(中休み、1~2週間ほど学校が休み!)で、ガーディアン(法的な保護者・長期留学するなら必ず必要)の家で過ごしています。イギリスでの生活にもだいぶ慣れて軌道に乗ってきたかな~という所です。ほとんど毎日雨が降っていて、日差しが恋しくなります。

 さて、今回は永遠に僕たち日本人を苦しめるであろうWhitgiftの英文学の授業とhalf term中に参加したBrexit抗議デモのことについて伝えようと思います。

 

 英文学は立場的に言えば日本の国語に当たる科目ですが、学ぶ内容は大きく異なります。こちらでは小説を読み、その内容についてクラスで議論していくような感じです。さらに、読む小説の内容がなかなか過激で、教師という立場を利用し女子生徒にわいせつな行為を試みてその先生が訴えられる話や(実際は女子生徒が大げさに取り上げただけですが…現代の日本に当てはまる問題ですよね)、今課題として読んでいる小説は誘拐・監禁事件の話で気が滅入ってしまいます。このような社会的な問題を描いた本を読むのには理由があり、生徒たちがその問題について考え、議論するためです。さらに詩の評論を書く練習もしています。慣れていないうえに詩の内容がよくわからないのでとてもとても大変で、いい点数を取るためにはまだまだ練習が必要です。授業進度はもちろんネイティブと同じなので、苦労します。このようにあらゆる面で骨が折れる英文学の授業ですが、この日本とイギリスの「国語」の違いの源はテストで求められることの違いにあると思います。日本では初見の文章を読み、与えられた問題に対して答えるので高い情報処理能力が求められますが、IB(今自分がやっているコース)のテストではエッセイを書くため論じる力が求められます。また口答試験もあり、そこでも本の内容について議論することが求められます(本は授業でやった中から選べます)。このような違いから授業に大きな差が生まれるのではないでしょうか。元をたどると、IBと国としての日本が求める人物像の違いに行き着くかもしれません。

 

 続いてBrexit抗議デモについてです。デモ行進に参加したのはこれが初めてだったので残念ながら日本のデモとは比べられませんが、テレビでデモの様子を見るのと実際に行ってみるのとでは大きく違いました。デモ行進は、ボリス・ジョンソン首相が新たにEUと合意した離脱協定案の採決が採られる10月19日に、EU離脱反対派の人々が再投票を求めるために行われました。

最後のチャンスだからでしょうか、規模がとても大きく驚きました。数万人の人々がロンドンに集まったと言われ、行進ルートは全面車両通行止めでした。さらに、世代もバラバラで、高齢者もいれば、20~30代の若い世代、さらには家族連れで小さい子もデモに参加していました。これは国民の政治への関心の高さの表れだと見てとれます。鳴り物を持参して音を立てたり、“What do we want?” “People’s vote!” “When do we want it?” “Now!!” と掛け声をかけていたりしていました。ただ、デモ行進といってもみな怒りに満ち溢れ暴力沙汰になるというわけではなく、実際は無理だとわかっているような感じですらありました。一緒に行ったガーディアンに話を聞いたところ、デモ自体があまり意味をなさなくても自分たちの意見を表すことが大事だ、と言っていました。そうは言っても、人々の叫び声の奥底にはやはり必死な思いが込められているように僕には聞こえました。

 

 最後に、全く関係ありませんがhalf term中にガーディアンに連れて行ってもらったウェールズの写真を載せて締めくくりたいと思います。

   

ウェールズの大自然

 

 本当は洞窟探検の画像も載せたかったのですが、ページの都合上入りませんでした。古河マラ頑張ってください。最後まで読んでいただきありがとうございました!