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2学期始業式

 2学期になる頃には新型コロナウイルスの感染拡大も沈静化しているのではないかという、淡い期待は見事に裏切られました。状況は改善の見通しが立たず、長期戦を覚悟しなければならない。

 引き続き感染拡大防止の対策を個々の責任でしっかりとりつつ、制約のある中でも充実した生活を続けていかなければならない。

 

 今日は人生ただ一度の高校時代をどう過ごすか、浦高生に期待していることをお話ししたい。

 ご存じのとおり、浦高は今年創立125年目を迎えている。聞くところによると、大宮公園も今年が開設125年目だそうだ。当時は、東京近郊の代表的な避暑地として知られ、正岡子規、夏目漱石、樋口一葉らも訪れていたそうだが、そのころすでに浦高、当時の浦中はあったわけである。その長い歴史の中で、浦高教育を表す言葉がいくつもあるのは知ってのとおりだが、注意すべきは言葉が先というよりも、実践が先で言葉は実践を表現したとみるべきだということである。「尚文昌武」は第二代校長の藤井先生がつくられた言葉として今に受け継がれているが、実は途中で忘れ去られた時期もあった。でも言葉が忘れ去られた時期でも、その教育理念は変わることなく受け継がれて今に至っている。

 

 「三兎を追え」という言葉は、正しくは前に「少なくとも」がつく。この言葉が言われ始めてまだ十数年しか経っていないが、この言葉の云わんとすることは古くから当たり前に実践され続けている。

 浦高生は能力も将来の可能性も極めて高い。様々なことに関心を持ち興味の対象も多く、やりたいこともたくさんある。高校に入った以上、勉強するのは当たり前だが、人生ただ一度の高校生活でやりたいことを我慢して勉強だけに費やすのではもったいない。限りある時間の中で、様々なことに思い切り挑戦し取り組むことが、将来のキャリアにも人生にもかけがえのない財産となるはずである。

 だから、浦高生は勉強、部活動、学校行事はもちろん、趣味や遊び、芸術や特定の専門分野など、その人なりの興味や関心のある対象に深く入り込んでみたりもする。そして、仲間同士で興味の対象に関する話をすることが、さらなる興味の対象の発見となったり、視野を広げるきっかけとなったりと、実に刺激的な機会となる。こんな三年間を過ごせる高校は、浦高以外にそんなに多くない。そんな浦高生活を満喫するように、そしてやるなら本気で挑戦せよというメッセージも込めて、「少なくとも三兎を追え」という言葉が生まれたのではないかと思う。

 ただ、やりたいことがたくさんあるのに時間は限られている。といって時間がないからやりたいことを三年間我慢するのではもったいない。だから、浦高生は自分なりに時間をコントロールする。勉強に時間をかけすぎないよう、勉強の効率を追求する。全てを100%は無理なのだから、自分なりの優先順位を考え、加減を調整する。そうやって、高校時代になるべくたくさんのことがやれるよう、時間をコントロールする。受験準備を意識し始めれば、学習への時間配分は自ずと大きくなる。

 浦高生たるもの、様々なことに興味を持ち様々なことにチャレンジしなくてはもったいない。そのためにも、自分なりに時間を管理しコントロールせよということである。

 

 コロナ禍だからといって、できないことを嘆くのは建設的ではない。自分なりの興味や関心のあることに中に、やれることはいくらでもあるはずである。時期とタイミングを考え、自分なりに時間をコントロールして、様々なことを実践、チャレンジしてみる姿勢が何よりも大事ではないか。

 君たちにとって、いい2学期となることを願っています。