三学期始業式
あけまして、おめでとうございます。
令和4年を迎えました。今年が皆さんにとって素晴らしい年になりますことを祈っています。
二年にも及ぶ新型コロナウイルス感染症による様々な制約の中、個人的には改めて「基本」の大切さということを感じます。小手先の策や他人まかせは通用しない。自分というものをしっかり持っていなければと思うわけです。
この年末年始、しばしのんびりとテレビを見る時間がありました。今日は、見た中で最も記憶に残った番組をご紹介したい。それは、NHK-BSで放送された「BS1スペシャル」。「陸上短距離革命 ~イタリア金メダルの秘密を探る~」という番組です。
昨年の東京オリンピックの陸上競技、男子100mと男子4×100mリレーで金メダルを獲得したイタリア代表チームへの取材番組です。このイタリア陸上界のたいへんな快挙の秘密に迫ろうというものです。
男子100mで優勝したのは、ラモント・マイセル・ジェイコブズ選手。走り幅跳びで前回のリオデジャネイロ大会の代表選手候補になるものの、左ひざの怪我で選考レースを断念。その後の復帰戦でも記録なしで敗れ、跳躍競技の選手生活を断念する。目標を見失っていた中で、メンタルトレーナーからの「あなたの目的は何なの?」との問いかけから、前向き思考を取り戻し、自分の才能と潜在能力を再確認することで100mへの転向を決意する。転向してみると、元々100m選手としての才能、能力に長けていたことも再認識することとなり、跳躍が専門のコーチとのトレーニングが再び再開されることになる。コーチのアイデアによる「スクード(盾)」なる秘密兵器が生み出され、昨年4月に練習に導入されると、5月の選考レースでイタリア記録を叩き出して一躍国内第一人者に踊り出る。そして、遂に8月のオリンピックに出場。イタリア選手はこれまで準決勝にすら進んだことのない男子100mの決勝で、ヨーロッパ記録を叩き出しの見事な優勝を果たすという快挙を達成してしまう。
一方のリレーチームは、コーチが日本のリレーチームを目標にバトンパスに磨きをかけるという戦略を立てて、「プッシュプレスパス」という方法を採用する。リレーチームは、それから日々バトンパスの基礎練習を繰り返し、精度を上げていくことになる。当時の映像を見た日本チームのコーチによると、それは中学生がやるような練習。でもそれは悪い意味ではなく、一番最初にやるような基礎的なことを、すごく大切にしているということ。レベルが上がると普通疎かにしがちな練習だが、それをこれだけ高いレベルにある選手たちがやらされているというのではなく、心から大切だと思ってやっている。
そして、迎えたオリンピック。決勝では、受ける選手のスタートを早めるべく、ミスの出た予選よりもチェックマークを1.5mも遠ざけるという決断をする。メダルを勝ち取るためには、リスクを冒さなければならない。その決断が、見事に金メダル獲得という結果をイタリアチームにもたらすことになる。実は、日本チームもメダル獲得のために、その同じ決勝でチェックマークを遠ざける作戦を取っていた。それが、今回は残念ながらバトンが渡らないという結果となった。いざとなれば、それだけ大きなリスクを冒してでも、挑むことが必要だということがよくわかる。
さて、今年度も残り三か月。受験に向けた追い込みや次年度を見据えた取組み等、皆さんにとって大変重要な時期になる。まずは感染防止を含めた健康管理に万全を期すこと。そして、何とかなる、何とかしてやるという気概と自信を持って、焦らず慌てず、妥協することなく、持てる力を存分に発揮してもらいたい。
充実した三学期を送ってもらえることを願っています。
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