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二学期終業式

 昨年来の新型コロナウイルス感染症による日々の生活への影響が、今もって続いています。一昨年までの生活に完全に戻ることは、もうないと考えるべきでしょう。これからの人類は、ウイルスをはじめ、この地球環境とうまく共存していく新たな生活観を確立する必要に迫られていることに、もはや疑いの余地はありません。

 幸い、本校は今年度の学校行事をほぼすべて実施することができました。ラグビー大会・バスケットボール大会も先週無事に終了することができました。これも、君たち浦高生の自覚と、保護者や同窓会の大きなご支援があったからこそのことです。また、これは浦高の生徒職員が、やり方を工夫して、皆で知恵を出して、それを実現させる強い思いがあったからに他なりません。 

 ここにきて、新たな変異株であるオミクロン株による感染拡大が全世界的規模で大きな懸念要素となっています。まだはっきりしないことも多く、先行きは不透明ですが、専門家いわく、いま我々が取るべき態度は「適切に恐れること」だという。それはそのとおり、正しいと思います。

 ただ、実はこの適切に恐れるという行為はそんなに簡単ではない。なぜなら、それには「知」が不可欠であり、しかも断片的な知識をただ持っているというのではなく、知識を結びつけて体系化できなければならない。そして、適切に判断して行動できなければならない。これをするには、まさしく高度な教養と実践知の両方が必要となる。まさに、君たち浦高生が浦高生活の中で自ら磨いているものだ。

 

 いまの世の中は、自然環境、国際情勢、格差をはじめとする様々な問題が山積している。一方で、いかにリスクを回避するか、楽して、欲しいものを手に入れるか、という心理がまん延しているように思える。

 そんないまを高校生として過ごす君たちではあるが、不安感から極端な言説に飛びついたり、直近の成果ばかりを追い求める思考に走ってはいけない。何事も焦りは禁、まずは基礎固めである。必要な教養と実践知、精神的逞しさ、自己管理力をしっかり身に付けておかなければならない。人としての基礎が盤石でなければ、この先高みを目指しても途中で崩れてしまう。人としての、リーダーとしての基本を、高校、大学時代にしっかり身に付けておくことが、その後の人生にとって何よりも大事なことだと思う。そして、それができるのが浦高生の強みなのだと思う。

 世の中の様々な情報にアンテナを高く張りつつ、世界のどこかを支えるリーダーとしての基礎固めをすべく、アクティブな浦高生活を引き続き楽しんでもらいたい。もちろん、大学進学後も然りである。

  基礎を固める。基本を怠らない。新たな年を迎えるにあたり、ぜひ現状確認をしておいてほしい。

 

 最後に、上グラの人工芝化についてお知らせしたい。浦高は、教育環境整備事業という県の事業を2年前から利用して、上グラの人工芝化を目指しています。安全面に配慮したスポーツ環境整備のためです。ただ、この事業は賛同していただいた個人や団体からの寄付金が原資となるため、十分な寄付金が集まらなければ実現しません。ふるさと納税制度が利用できるとはいえ、この事業の認知度が低く、目標額にはまだまだ足らない状況です。そこで、同窓会やOBの有志が中心となって、様々な取り組みを展開し始めてくれています。正門横の横断幕もその一つです。とはいえ、君たち在校生やその保護者からは寄付をいただくことはできない制度ですので、寄付のお願いをしたくて話をしているのではない。ただ、浦高がこのような取り組みをしていることを、浦高生である君たちにも知っておいてもらい、気持ちだけでも応援してもらえるとありがたいと思う。将来実現すれば、君たちの後輩がその恩恵にあずかることができる。今日のHRで担任の先生からOB有志が作成したチラシを配布してもらうことになっています。家庭に持ち帰り、保護者の皆さんにも見てもらってほしい。よろしくお願いします。

 

 間もなく迎える2022年が、少しでも素敵な年になることを願っています。

 よい年をお迎えください。