校長講話(定時制)

二学期始業式

 2学期が始まりました。

 1学期の終業式で、「明日からは長い夏休みです。ダラダラしているとすぐに終わってしまうし、何かをやってみようと思うならやるだけの十分な時間があります。ぜひ有効に、有意義に過ごしてほしい。」と話しました。どんな有効に、有意義な夏休みが過ごせたでしょうか。

 

 さて、夏休み前の期待に反して、パンデミックが世界的に益々日々の生活を厳しいものにしています。変異株のまん延による感染拡大、それに伴う医療崩壊の危機、学校再開による更なる感染拡大への不安など、これまで経験したことのない厳しい状況の中で、日々の生活での危機感の高まり、多くの制約の中で困難さを増すメンタルコントロール、リーダーによる決断の困難さの増大、等々、様々なことがここにきて露呈してきています。これだけの状況を目の当たりにしつつ、先への確かな見通しを誰も持てないでいる。このような生活が、しばらくは続くことになります。

 こんなとき、我々に求められることは何か。私が思うに、一部の情報だけ盲目的に信じたり、誰かが言ったことを何でもそのままうのみにしないことです。自分で正しく判断してみようとすることです。そのために、1学期終業式でも話したように、日頃からアンテナを高く張って情報をキャッチする習慣をつけることが、まずは必要となります。ただ、情報をキャッチしても、有益なシグナルに混ざってたくさんのノイズが含まれているかもしれない。ですから、ノイズの中からシグナルを見分ける眼力も磨いていかなければなりません。そのためには、様々なことを知ろうとすることと同時に、疑いの視点も同時に持ってみることです。今回のパンデミックでも、数多のデマと思われる情報が流布されています。デマ、ノイズをもとに考えてしまうと、誤った判断をすることにもなる。皆さんには、自分で考え、判断して行動できるようになろうと話をしてきましたが、正しい情報を見極めることが、ものすごく大事だということです。

 そうは言っても、このような状況下で冷静さを失わずに適切な判断ができる状態を保つことは、そう易しいことではありません。

 

 では、こんな状況下で適切に対処していくために我々が発揮すべき力、心もちとはどのようなものなのか。

 まず、大前提として。今の状況下では、どんなに気をつけていても日常生活を送る以上は、全ての人に感染する可能性はある。だから、感染してしまったとしてもその人の責任を問うものでは決してありません。そのことを誰もが踏まえて、他者への配慮、気遣いとともに、誠実さ、謙虚さ、公共心といったものを、このような時こそ発揮しなければならない。そして同時に、だからこそ感染防止には相当の覚悟をもって、誰もが最大限努めることです。そして、そのためには何を優先するのかを見誤ることなく、論理的な思考で適切に判断し行動することが求められます。

 それから、自分が感染してしまう、あるいは感染しなくても楽しみにしていたものが突然中止になる、参加できなくなる、しばらく自宅待機になる、ということがいつでも起こり得る中では、各自が自己のメンタルを適切にコントロールできるだけの強い精神力を発揮できなければなりません。そのためには、自分の力ではどうしようもないことに振り回されてはいけない。「しょうがない」と、うまく気持ちを切り替えることが大切です。

 いつくか挙げてみました。大切なのは、自分の気持ちをうまくコントロールすることです。是非この状況の中でも明るく前向きに日々の生活を過ごしてもらえればと思います。

 

 最後に、先ほども言いましたが、学校が再開されることで更に感染が拡大するのではないかとの不安が増大しています。浦定としても、できる限りの感染拡大防止策を講じるとともに、感染者が出た場合の対応について、皆さんと保護者の皆様に事前にお知らせします。感染防止を怠ることなく、2学期も有意義な浦定生活を過ごしてもらえることを願っています。