校長講話(定時制)

三学期終業式

 皆さんこんばんは。

 令和2年度も終わりを迎えました。新型コロナウイルス感染防止に明け暮れた一年でした。緊急事態宣言はこの間の日曜日で解除されましたが、依然、もうしばらくは、感染防止策を講じつつの浦定生活となりそうです。

 

 さて、去る3月11日で、あの東日本大震災からちょうど10年となりました。被災された方の心の傷は癒えることはないでしょうし、復興への道のりもまだまだ道半ばです。我々は、震災から得られた教訓を決して忘れることなく、これからの世の中に活かしていかなければなりません。10年が経った今、改めてそのことを確認しておきたいと思います。 

 皆さんは、地震やウイルスといった自然の脅威を再認識することとなり、同時に目まぐるしく進行する激動の社会を生きていくことになります。新型コロナウイルスによるパンデミックが収束した後、世界はどうなるのかも全くわかりません。

 

 そんな未知なる未来を皆さんは生きていくことになる。そう考えたとき、皆さんがやっている「浦定チャレンジ」は、とても意味あるものです。

 何かにチャレンジしてみようと思う。その前向きな意識が、まずは大事。そして始めてみることは、前に向かって第一歩を踏み出すということ。

 とにかく失敗を恐れず、何かをやってみるというチャレンジ精神こそ、本当に皆さんにとって、皆さんの人生にとって大事なことだと私は思っています。

 皆さんの中で映画好きの人は知っているかもしれませんが、非常に有名なアメリカの作家であり映画監督でもあるウディ・アレンは、若いアーティストたちへのアドバイスで、次のように言ったそうです。 

 「人生で成功する秘訣の80%は、めげずに顔を出すことである。」

 この成功するには顔を出すことである、というのは、「まずは始めてみよ」ということでしょう。若いアーティストの多くは、自分を売り込むべく作品をもってやっては来る。あるいは、教えを乞いたくてやってくるのでしょう。そして自信作ですとか、精一杯頑張りますとか言って、作品ややる気をアピールすることでしょう。でも、それですぐより良い感触が得られるかといえば、たいていはそんなに甘くはない。すぐにはなかなか目をかけてはもらえない場合がほとんどです。そうすると、どうなるか。じきに来なくなる人がほとんどなのでしょう。

 でも、それでは成功はしない。めげずにまたやってくる。ちょっとしたアドバイスがそのうちもらえるかもしれない。もらえれば、その先が開けるかもしれない。だから、めげずに何度でもやってくる。成功するには、すぐに諦めるようではだめだよ。めげずに顔を出しなさい。そのくらいの忍耐力と我慢強さ、向上心が、成功するためには必要だよ、ということです。

 実際よくあるケースとして、やろうとは思っているが、なかなか始められない、取り掛かれないことって、皆さんも経験があるでしょう。私もあります。そもそも、物事をいざ実際に始める、取り掛かるということは、結構難しいことです。でも、それがなければ何も始まらない。そして、もっと難しいのがそれを続けることだということ。そのかわり、継続は力なり。継続する先にはきっと成功が待っている。がんばれ。これが、ウディ・アレンが若いアーティストに贈ったエールです。

 

 皆さんは、浦定を卒業すれば、就職、進学に関わらず、社会人としての振る舞いが求められます。一人の大人として、立派に生きていかなければなりません。

 そのとき、先ほど言った、失敗を恐れず何かをやってみるというチャレンジ精神が、とても大事となる。だから皆さんには、浦定にいる間に是非とも本気でチャレンジするという経験を何度か積んでおいてほしい。チャレンジする事の大小は問わない。たとえ失敗したとしても、これではだめなんだということを痛感し、失敗して悔しい思いをするという経験ができたのなら、人生にとっての大きな収穫です。その経験は、将来にとってきっとプラスになる。本気のチャレンジは、成功しても失敗してもやっただけの甲斐はあるということです。 

 チャレンジすることを見つけるのも、結構たいへんだとは思う。でも、大それたことでなどなくていい。例えば、自分の将来に少しでもためになることは何かと考えてみると、いいヒントが見つかると思う。

 ぜひ、来年度、まずは何にチャレンジしようかと、この春休み中から考え始めてみてほしい。そして、一歩を踏み出してみる。そして、やり続けられるかどうかにチャレンジしてほしい。

 

 4月8日、また元気で会いましょう。