校長講話(定時制)

2020年12月の記事一覧

二学期終業式

 今日はクリスマス・イブです。キリスト教では、イエス・キリストの誕生日がいつかということは語られていないそうで、12月25日というのはキリストの生誕を祝う日だということです。では、なぜ12月25日を祝う日としたのか。有力な説としては、当時の社会ではそもそもこの日に大きな祭りを行う風習があったそうで、現に当時のローマではこの日は祝日であったそうです。そして、この祝日は「征服されることなき太陽の誕生日」として祝われていました。この「太陽の誕生日」とはどういう意味なのか。実は、秋分が過ぎて冬至に向かって昼間の長さがどんどん短くなってきます。これは太陽が沈んで、つまりこの世からなくなり、世界がこのまま闇に包まれてしまうのではないかと想像させるような変化です。それが冬至を境に昼間がまた伸び始めることから、つまり太陽がまた昇ってくる、太陽が誕生するということで、冬至の次の日が太陽の誕生日というわけです。当時の冬至は12月24日だったことからこの太陽の誕生日が12月25日となり、その日をキリストの生誕を祝う日、つまりクリスマスとしたのが4世紀初頭だということです。長々と説明しましたが、こんなことを知っていると、冬至はクリスマスの少し前であることがわかるわけです。ちなみに今年は12月21日でした。

 

 さて、今年も残すところわずかとなりましたが、結果的に新型コロナウイルス・パンデミック対応に明け暮れた一年となってしまいました。この年末年始に感染拡大の危機感がまた高まっており、年末年始の活動自粛が要請されるとともに、学校も部活動の活動中止期間が1月17日まで延長されることになってしまいました。来年になっても、しばらくはこの事態が続くことを覚悟しておく必要があります。

 こんな状況になったとき、中にはできないことを嘆いたり、怒ったり、そうして腐ってしまう人もいます。できないことを他人のせいにして、自分が思うようにできないのは周りのせいにする人も見受けられます。でも一方で、いつものことができなければ、その代わりにどうするか、何ならできるか、この危機をどう生かそうかと、前向きに「臨機応変」に対処している人もいる。人としてどちらがタフか、どちらが逞しく自分の未来を切り拓いていけるかといえば、後者であることはわかるでしょう。

 物事を人のせいにしているうちは、大きな成長は望めません。なぜなら、人のせいにするということは、自分の事として考えることから逃げてしまうということです。責任から逃げて思考停止しているということです。それでは成長できるわけがない。自分の将来には自分で責任を負わなければなりません。だから、自分なりに前向きに精一杯考えもするし、正しいと思う判断をする。当然、失敗することもある。でも、自分なりに前向きに精一杯やってみようと思う気持ちさえあれば、必ず道は拓けてくるものだと思います。そして、逞しく世の中を生き抜いていくだけの力もついてきます。

 

 昨今は、効率ばかりを追い求めていて、寄り道は無駄だと思われているようなところもありますが、実は心に「余裕」を持っているかがとても大事です。余裕がなくなると判断ミスはするし、物事うまくいきません。落ち着いて、余裕をもっていてこそ、人は持てる力が発揮できるものです。ですから、時には寄り道するもよし、立ち止まるのもよし、だと思います。その代わり、自分なりに前向きに精一杯やってみようという気持ちを忘れない、自分の事として考えることを忘れない、それが大事です。

 明日からはゆったりとした気持ちでリフレッシュをして、どうぞ良いお年をお迎えください。また、1月8日に会いましょう。