講義紹介

これまでの麗和セミナー

演題 大学で学び、大学で働くということ
埼玉大学学長
講演者 山口 宏樹(高22)
講演日 平成28年6月13日
講演内容

 今日は大学で学び、大学で働くということですが、橋の研究者としての道、それとちょっと横へずれてしまって学長への横道ということを話したいと思います。
 橋って何? ということはまず定義からしないといけないでしょうね。重要なインフラです。社会基盤という意味合いでは障害物をまたぎ、交通路を確保する構造物です。
 人間が社会を形成するうえで移動と言うのは間違いなく重要なファンクションですから極めて重要。そんな位置づけです。橋には種類や用途、材料で色々な分類ができます。
 今日一つだけ覚えていって欲しいのはスパンという言葉です。重要な設計要因なんですが、橋を支える支点と支点の間の距離、支間のことです。この長さが長い方が技術的に橋を架けるのが難しくなっています。
 じゃあ、橋を実際に設計するときどう考えるかというと、外乱、特に自然からの作用に注意しながら仮定します。たとえば、ベイ・ブリッジだと百年持つように設計するんですが、百年の間に起きうるであろう最大の地震を想定して設計のガイドとします。外乱が想定できたら、計算あるいは実験によって応答をチェックします……。
 実は、橋というのは公共構造物で税金で作ることがほとんどです。となると、安全なものを作れという命題はあるんですが、いくらでもお金を使っていいという設計にはならない。そこが極めて重要で、経済性を加味しながら安全性を図るということで面白いわけです……。